「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字を取ってハイフ(HIFU)って言って、これは日本語にすると高密度焦点式超音波という意味になんだ。
言葉の通り、医療ハイフ機器は一点に集中させた超音波を施術部位に照射する施術ってことさ。
照射することで施術部位を瞬間的に65〜70度の高温にして、熱による刺激を与え、熱凝固によって肌を引き締めるんだ。
それに、皮膚の深い部分にある肌を支えている土台の「SMAS筋膜」にピンポイントに刺激を届けることができるから、コラーゲンやエラスチンが作られ自己修復が進むのさ。
中でも医療ハイフは、従来のレーザー治療や高周波(RF)治療、光治療では刺激を届けられなかった深い部分にまで作用することが特徴なんだよ。
リフトアップや小顔効果だけじゃないの?
そうだよ、その他にも目元や額の小ジワの改善、二重あごの引き上げ、ネックラインの改善、肌のハリや弾力がアップする効果なども期待できるんだよ~!
医療ハイフは色々な効果が沢山あるのはわかったけど、安全面はどうなの?
元々医療ハイフは前立腺がんや前立腺肥大症などの治療に使われた医療機器なんだ。
そのため安全性についても高く評価されているんだよ。
もともと医療機器だったんだね~。
それなら安心だ♪
でもね、それはハイフ機器を正しく使用した場合ね。
もし間違った使い方をすれば、大きなトラブルになってしまうこともあるんだよ。
え、そうなの…?
どうしたら気を付けられるかな?
大切なのは、ハイフ機器による施術が「医療行為」であるということは忘れてはいけないこと!
医療行為…でも、エステサロンの施術や、最近じゃ家庭用のハイフ機器もインターネット通販サイトとかで販売されているよ?
いやいや、よく考えてみてよ。
医療ハイフは高い密度の超音波を狙った部位に照射することで熱エネルギーを発生させ、効果を得るもの。
効果があるってことは、それだけ身体に影響を与えているということでもあるんだ。
医療ハイフの施術はただ機器を肌に当てているだけのように見えるから、簡単な治療だと思われがちだけど、目では見えない皮膚の深い部分に刺激を与える訳だから、人間の体の構造や医学的な知識、技能が求められる施術なんだよ
ハイフの施術は医療行為なのに、どうしてエステサロンの施術や家庭用のハイフ機器が販売されているの?
エステサロンで使われているハイフ機器や、家庭用として販売されているハイフ機器とクリニックにある医療ハイフ機器の大きな違いが「出力」だよ。
高い出力を出すことができる医療ハイフ機器は医師資格を持つ人のみしか扱えないから、エステサロンや家庭用のハイフ機器は弱い出力しか出せなくなっているのさ。
エステサロンや家庭用のハイフ機器の安全性はどうなのかな?
実は、エステサロンのハイフの施術はトラブルも数多く報告されているんだよ。
え!そうだったんだ!
どんなトラブルなの!?
国民生活センターには、エステサロンでのハイフ施術によるトラブルとして、こんな相談が寄せられているんだ。
エステサロンで痩身の施術を受けて熱傷になり、治るまでに半年かかると診断された。
美容クリニック併設のエステサロンの施術で頬の神経の一部を損傷した。
リスク説明があれば契約しなかった。
痩身エステにお試しクーポンで行ったが、執拗に迫られやむなく新たな契約をした。
顔にブツブツができ、契約をやめたい。
結婚式直前に受けたエステサロンのHIFU施術で、顔に熊の爪で引っかかれたような3本のミミズ腫れができた。
こんな機器をエステサロンで使用してよいのか。
エステサロンで施術を受けたところ熱傷を負い、顔に傷痕が残った。
1回で効果が実感できるという広告をみてHIFU施術を受けたが、何も効果がなかった。
出典元:国民生活センター
こ、こんなに…
ハイフの施術はリフトアップとか小顔効果とか、色々な効果があるけど、エステサロンの中にはホームページでそういう効果だけを紹介して、リスクについては説明していないというところもあるみたいだよ。
医療ハイフ機器と比べると出力が弱いとはいえ、医療行為であるハイフ施術を医師資格も医学的知識もないエステティシャンが行うのは危険だよね。
そうだよね、いくら出力が違うからって言っても、顔や身体に熱エネルギーを照射するというのは同じだしね…。
家庭用も同じで、出力が弱く肌の表面や浅い部分にしか作用しないのに、表面だけに熱エネルギーを与え続けることで肌を傷つけちゃう可能性もあるんだよ。
出力が弱いからって、リスクが無いわけじゃないんだね。
出力が弱くてもクリニックの医療ハイフと同じような効果があるのかな?
医療ハイフを使ったクリニックでの施術と、エステサロンや家庭用のハイフじゃ、もちろん効果も大きく違うよ!
例えば、家庭用のハイフの場合、出力が弱くて皮膚の浅い部分にしか作用しないから、たるみのリフトアップとかはできないんだ。
血液やリンパの流れを促進させて肌にハリを出すとかはできるけどね。
そうなんだ!
リフトアップにも当然効果があると思ってた。
高いリフトアップ効果を得たいなら、出力を高くする必要があるけど、これはクリニックの医療ハイフでしかできない施術なんだよ。
出力を高くした分、顔が浮腫むとかダウンタイムが生じることもあるけど、効果も高いし、万が一トラブルが起きてもクリニックだから適切に対処してもらえるよ!
でもさぁ、クリニックとエステサロンではやっぱり値段も変わってくるよね?
うん、クリニックの方が費用は高く設定されていて、エステサロンでは安価にハイフの施術を受けることができるよ。
でもね、安さで選んでしまうのは危険!
さっきも説明したけど、正しい知識を持たないままハイフ機器を使えば顔や身体にトラブルが起こっちゃうかもしれないからね。
安いのには何かしら理由があるよ。
効果やリスク、施術の安全性とか、トータルで考えたうえで選ばないと!
確かにそうだね…。
キレイになりたくてハイフの施術を受けるのに、熱傷になって傷痕が残ったり、神経を損傷してしまったら悲しもん。
安全に施術を受けるって大事だよね。
そうそう!
目的は「安くハイフの施術を受ける」ことじゃなく、「キレイになる」ことだから、それを見失わないようにね!
整理すると、ハイフはどんな副作用が出るかもしれないんだっけ?
ダウンタイムの少ないハイフだけど、起こるかもしれない副作用はこんな事かな。
・赤み
・肌荒れ
・むくみ
・痛み
・やけど
・水ぶくれ
・感覚神経障害
・顔面神経麻痺
感覚神経障害、顔面神経麻痺…
少ない方だと言われてるハイフでもこれだけ副作用が起こるかもしれないんだから、やっぱり安全に受けるって大切だよね。
そうだよ、クリニックで医療ハイフの施術を受ける場合は、こういう副作用が生じないように神経を避けて照射するから大丈夫。
でも、より安心して施術を受けるためにもクリニック選びはとっても大事なんだよ!
医療ハイフって書いてあったら、どのクリニックも同じに見えちゃってどこがいいのかわかんない…。
クリニック選びのコツってあるの?
大丈夫!
そんなモトコちゃんに、クリニックを選ぶポイントを教えてあげるよ♪
1:症例数の多いクリニックを選ぶべし!
ハイフ治療が一気に認知されるきっかけとなったのが、アメリカのウルセラ社によるハイフ機器「ウルセラシステム」なんだけど、日本には10年ほど前から導入され始めたんだ。
早い段階でハイフ機器を導入して症例数の多いところなら、それだけ技術があるってこと!
そうか、受けるなら経験豊富な先生にお願いしたい!
だよね~、今まで何度も医療ハイフの施術を行ってきた経験豊富なドクターなら、安全性はもちろん、初めて施術を受ける人も安心だよ。
2:ドクターの知識度!
医療ハイフの施術では、神経を避けながら狙った部分に効果が届くようにアプローチする必要があるって言ったよね。
そのために施術はエコー画像を確認しながら照射を行うんだよ。
そっか、ちゃんと知識がないと作用がうまく届かないんだね。
どんなところをチェックしたら、知識があるかないかわかるの?
解剖学的構造を理解しているドクターであるかどうか、現場での経験は豊富かとか、ドクターの経歴をチェックするようにするといいよ!
ハイフちゃん、せっかくクリニック選びのポイントを伝授してもらったから、これからクリニック探してみるね!
クリニックを探すなら、ここのページでハイフを受けられる全国のクリニックを探せるよ!
地域、扱っている機種、その他にもフリーワードで検索できるから便利なんだ~。
わー!ハイフちゃんありがとう♪
これなら私にもクリニック選びが簡単にできそう♪
さっそく見に行ってくるー!
元々は医療の現場で使われていた医療ハイフ機器は、高い安全性が評価されているものの、それは正しく使用した場合です。
医療ハイフによる施術は医療行為であるため医師資格を持たない人が施術を行うことは危険であり、トラブルになる可能性もあります。
望んだ効果を安全に得るためにも、クリニックで施術を受けるのがおすすめですよ!
※執筆・掲載日時点の情報を参考としております。
※本サイトに掲載されている情報は、一般的な知識を掲載しております。施術等に関する最終ご判断は、読者様ご自身の責任において行われるようお願いいたします。
一点に集中させた超音波を施術部位に照射…そうすると、どうなるの?